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家庭クラブリーダー研修会が本校にて行われました

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教職員 : 2025/08/29


期日)令和7年8月18日(月)13:20~16:00
会場)徳島市立高等学校 あしかびホール
参加者)生徒66名、教員25名 計91名
講演テーマ)「ファッションとサスティナビリティ ~服と自然と社会のつながり~」

 今年度の家庭クラブリーダー研修会では、「サステナブルファッションについて考えよう」というテーマのもと、講師に一般社団法人unisteps共同代表の鎌田安里紗さんをお招きし、ファッション産業が抱える課題や、企業・行政による取組、そして私たち消費者が今日からできることについてお話しいただきました。
 鎌田さんの「本当に愛せる服を選ぶことは大切」というお言葉は、ファッションに限らず日々の生活にも通じる大切な考え方であり、多くの参加者の心に深く響きました。
 講演後には、徳島大学の玉有朋子先生をグラフィックファシリテーターとしてお迎えし、ワークショップを行いました。対話を可視化することで、より活発な話し合いが生まれ、参加生徒からは「他校生との話し合いがとても楽しかった」「充実した研修会だった」といった感想が多く寄せられました。
 高校生にとっては、これまで深く考える機会の少なかった話題であったにもかかわらず、自分たちにもできることが明確に示され、学びの多い時間となりました。今後の家庭クラブ活動にも大いに活かしていきたいと思います。


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【参加生徒の感想】

□鎌田安里紗さんの講演を聞いて、服を大切に使うことの大切さを改めて学びました。特に驚いたのは、服を一着作るだけでも大量の二酸化炭素が排出され、環境に大きな負荷を与えているという事実です。近年では安価な服が手軽に手に入るようになり、まるで使い捨てのように扱われる風潮もありますが、環境を守るためにも、一着の服をできるだけ長く着続けたいと強く感じました。続いて行われた玉有朋子先生によるワークショップでは、他校の参加者と意見を交わしながら、服との向き合い方や講演で学んだことについて話し合いました。それぞれの考え方が異なっていて、新たな視点をたくさん得ることができました。また、他の人の意見に自分の考えを重ねながら話を広げていくことで、自分自身の考えもより深まりました。このリーダー研修会では、今まで気づけなかったことや、話し合いで大切にすべきことなど、多くの学びや発見がありました。この貴重な経験を今後の活動や生活の中で活かしていきたいと思います。


□今回のリーダー研修会に参加して、二つの大きな学びがありました。一つ目は、よりよいグループワークの進め方についてです。ワークショップで使用した「えんたくん」はとてもユニークで使い勝手がよく、面白いと感じました。自然と身体的な距離が近づくことで、会話も弾み、話し合いがより活発になりました。今後、自分たちの活動でも今回の体験を活かしていきたいと思います。二つ目は、持続可能性についての理解が深まったことです。私は、服の輸送の際に二酸化炭素が多く排出されていると思っていましたが、実際には原材料の調達や生産の段階で多く排出されていることを知り、驚きました。また、たった一年長く服を着るだけで、排出量を大きく減らすことができると聞き、今後は長く着られる服を選び、大切に使おうと思いました。この研修会を通して、自分にとっての理想のリーダー像も少しずつイメージできるようになりました。特に、「自分の意見をきちんと伝えることの大切さ」を実感し、これからは自信をもって発言できるよう、経験を重ねていきたいと思います。


□今回のリーダー研修会では講演を聞いてファッションを観点とし、社会を考え直す機会となったとともに、自分の挑戦の場になりました。まず、鎌田さんはファッション業界の知らない側面に触れ、環境問題や労働問題にも言及されていました。安くて流行の服が大量に出回る一方で、それが環境に与える影響や、生産の過程で働く人々の過酷な状況など、私たち消費者があまり目を向けない部分にも目を向けるべきだという話には、考えさせられるものがありました。ファッションを楽しむことと、社会的責任を意識することは両立できるはずだという鎌田さんの考えに、強く共感しました。講演の中に出てきた「ShiftC」をやってみると、自分の好きなブランドの評価が思ったより低いことに衝撃を受けましたが、海外の様々な取り組みを行う企業の多さに全く知らなかったと無知を実感しました。また、講演の中にあるグループワークで、私はテーブルファシリテーターなるものをしました普段ならこういった役を率先して行うことはなかなかないので緊張しましたが、とても良い経験でした。この研修会を通して、これまでとは違う視点や価値観に触れ、新しい感覚をたくさん得ることができました。まだ慣れないことも多いですが、今回の気づきを自分の中の「当たり前」として、これからの生活や活動に生かしていきたいと思います。


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